My Son’s Step 9 小学4年

Writing Lesson

2001年 3月~5月
公文式英語の通信教育を始めました。
公文式教材は、教科書ベースで高校生レベルまで扱っています。ちょうど私自身が読解用の教材作りに試行錯誤していたので、公文式がどのように小学生に指導していくのか興味を持ち、教材を取り寄せてみました。そのついで程度の気持ちで息子にさせてみると、はじめての通信教育がすっかり気に入ってしまいました。毎日10枚こなし、月に一度提出するとご褒美が送られてくるからです。
 入会時に「中1レベルの力があり、早くたくさんの物語(高校レベルにあるもの)をさせたいと伝えると、「中1レベルから段階的に始めましょう」ということになりました。高校レベルといっても、高1の簡単な物語は教科書用のダイジェスト版です。会員になると、リスニング教材はどのレベルの物も自由に購入できます。CD1枚と冊子テキスト1冊で千円程度です。
 当然のことながら、書かせる教材なので、書く力=作文力が養われます。内容は、学校英語と同じ方法で、英文和訳、和文英訳、肯定文から疑問文・否定文に書き換えます。どの程度、書けるか自由にさせてみた結果は、中1レベルでの歩みは以下の通りです。
3月
1) 単数・複数–aの付け忘れ、s, esの付け忘れがよくある。おそらくしっかりとした区別なく過ぎてきたのだと思う。
2) be動詞+名詞/形容詞–形容詞の時にaを付けているときがある。S+V+Cの基本は定着。
3) 一般動詞–S+V, S+V+Oの基本は定着している。
4) 文型Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ–肯定文の場合、和文英訳は難なくこなす。
4月
5) 人称代名詞–所有格と目的格の正しい使用が目標。単語は知っていても正しく使えない状態だったが、終わり頃には定着率90%になった。時々「themって、何だっけ?」と忘れる。
6) be動詞の疑問文/否定文–「簡単、楽勝」と本人の弁。
7) 3人称単数現在の文–「yをiに変えてes」というルールが気に入って繰り返し口に出している。まだ、疑問文・否定文の時に動詞にs, esをつけたままにしていることもある。 [プリント枚数 160枚]
5月
8) 一般動詞の疑問文/否定文–7)を含めて、正しい使い分けができるかが目標。He don’t~. など度々書いていた。日常会話やレッスンでは、第三者についての話題が少ないのだと思う。そのため、長年の使用頻度から見ても、不足していたか、本を読んでいてもあまり意識しなかったのかどちらかが理由であろう。
9) 命令文–禁止の命令文、pleaseのついた丁寧な文も完全に習得。毎日、絶え間なく使われるので、当然と言えよう。
10) canの文–レッスンで使用頻度の多い文の一つである。疑問文・否定文のどちらも定着率100%。
11) 現在進行形–「be動詞の文とやり方は同じでしょ」とわかり、難なく終了。 [プリント枚数 240枚]
 ほんの数ヶ月行ってみて感じたことですが、先に大量の英語をインプットしておき、後に公文式で確認すると、「自然習得と学校での学習」の関係に近くなるのではないかと思います。先に文型を教えて、例文を付け加えていく中学校と同じ学習方法は、早期英語にとってはマイナスの傾向を感じます。また、日本語を英語と同じ並び方にした補助をつけて英訳させる(公文式の特徴)よりも、最初にしっかり構文を覚えさせてから、単語を代入する方が、作文力としては完全になるはずです。このようなマイナス点はありますが、本人が気に入っており、まだ本格的な長文指導までは見ていないので、しばらく続けます。
 しかしながら、ミスのないようにチェックしていくことに時間をかけるよりも、さらによい文章に触れていくことが大事ですので、現在のHBJのReading Seriesに加え、Oxford Reading TreeのLevel 4から始めてみることにします。
6月
12) Be動詞の過去形–was, wereは、すでに多くの教材(特にサンメイトのお話)で目にしてきたので、既習事項の確認という感じで終えた。
13) 一般動詞の過去形–規則動詞の後、主な不規則動詞を一気に覚えさせる。読み方で間違うものが時々ある。
14) 一般動詞の過去形 否定文・疑問文–3単現の時のルールと同じだと理解できた。
15) 助動詞 will, may, must–文の作り方はcanと同じで、意味もすぐに覚えたが、忘れるのも早そうな感じがする。
16) be going to~, be able to~–しばらくしてableを見た時、すでに忘れていた。まだ繰り返しの回数が不足している。 [プリント枚数 140枚]
7月
17) There is (are) ~.の文–この表現もお話や、日常会話でよく使われるので覚えている。
18) 品詞–初めて出てきた言葉である。10枚で名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞を説明している。副詞については質問してきたので、「カメがのろのろ歩く」「犬が速く走る」の部分であると例をあげて説明したら、理解した。
19) 文の要素–英文から文の要素を指摘する練習。間違う可能性が高いのが、やはり副詞で、日本語が併記されるので、その語順に振り回されている時がある。
20) 5文型–まだ、文型の紹介の段階にある。 [プリント枚数 200枚]
8月
1日10枚のプリントをこなすといっても、必ずどこかにミスがあるので、山のような間違い直しがあります。その上、外出も多く、あまり進まない夏休みでした。
21) 比較級-、最上級-中学生のためにゲームで教えていたので、簡単に覚えるが、果たして今も記憶しているかは疑問。
22) 感嘆文–物語に頻出しており、特にOxford Reading TreeにはWhat a ~!がよく出てきているので、問題なし。
23) 動詞句get up, take offなど–なじみのあるものは、スムーズだが、このようなプリントだけで新しく覚えても、定着率は低いようだ。
24) 不定詞–いよいよ、と思っていたほどではない。名詞的用法、形容詞的用法は、助けなしに理解していた。副詞的用法だけは、一度混乱。英文から意味を理解するのには問題なくても、「私は勉強するために学校へ行きます」を英訳する時に、I study to go to school.と日本語の語順通りの文を書いていた。問題文のすぐ上に、例文が不定詞部分をマークして図示したポイント説明を見ずに、日本語だけを見て訳しているので、それを指して、日本語と英語の語順の違いを確認させると理解できた。予想していたほどの苦労はなかった。
 今回のストーリーには、ペレについての「ブラジルのサッカー」、「ジョン万次郎」などがあります。ストーリーは楽しみですが、5枚ごとに「1分以内で音読できたら○をする」という問題があります。結構長い文(現在のレベルで、約75 words)で、泣く泣く30分取り組む時もあります。適当に○をあげてもいいのですが、本人が「時間を計って!」と緊張して取り組んでいるので、きっちり計っています。この方法は教室でも使ってもいいかもしれません。   [プリント枚数 70枚]
9月~10月
25)動名詞–改めて学習するともないくらい馴染んでいる。不定詞と動名詞という文法用語を覚えるだけだが、動詞によって使い分けが必要なので、時々間違う。
比較級と感嘆文の復習に取り組んだ。助動詞の言い換え(will→be going to)の定着が不十分との指導を頂く。[プリント枚数 9月 130枚/10月 140枚]
11月
26)受動態–「られる」の文として読むことはできるのに、書くとなると最も苦労している。過去分詞がまだ使いこなせない。by以下の行為者が抜けたりして苦戦。これ以後何度も再学習用のプリントをもらうことになる。
27)現在完了形(完了、結果・経験、経験・継続)–文の表す意味がわかりやすく、過去分詞に慣れてきたこともあって、スムーズに学習したが、already, just, yetなどが入った時の語順が不安定。
ストーリーに「ピーターラビットの故郷」と「星の王子さま」が出てくる。ほんのさわり程度の内容ですが、親しみを感じて楽しく学ぶことができました。
28)時制
29)文型–目的語や補語という言葉にとまどって、時間がかかった。
終了テストも20分の時間内に終えることができません。もうすでに既得学習内容の範囲を超えているようで,定着率も下がっています。[プリント枚数 170枚]
12月
幼児期から学習してきた英語に「生成文法」が成り立っているかどうか知るため、一気に学んできましたが、蓄えのない段階に入りました。実生活での会話や本の読み聞かせが不足していた部分だと思います。これからは「学習して身につける」段階に入ります。そのため、プリント枚数を1日5枚に減らしました。
30)形容詞の働きをする分詞 [プリント枚数 110枚]
1月
31)関係代名詞–文をつなぐ働きを理解した。
11月から始まった教材は中3レベル相当だが、読めば理解できるのに書くとなると、書けたり書けなかったりする。また山のような訂正プリントと復習用のプリントに取り組んでいる。 [プリント枚数 160枚]
2月
32)関係副詞–関係代名詞が理解できているので、難しそうではない。
まとめのテストの度に,do, does,didを適当に使っていたのが、ようやく落ち着いてきました。とにかく音読するようにとの指導を頂く。[プリント枚数 80枚]
3月
33)接続詞when, before, after, because, though, if
先に進むことよりも、文法事項を完全に身につけるために、中3の復習中。
[プリント枚数 50枚]

                    

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